and the infinite sadness (50 pearsのブログ)

東京を中心に活動するバンド50 pearsのブログです

Absent-Minded歌詞紹介・MVについて

ご無沙汰しております。加藤です。

先日Absent-MindedのMVを公開しました。あと少しでストリーミング配信も開始になります。今回はこの曲の歌詞とMVについてちょっとだけ解説を書こうと思います。

まず歌詞はこんな感じです。

 

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Absent-Minded

作詞 Naoto Kato


行ったり来たりを繰り返して

行ったり来たりを繰り返して

寄せてはかえす波のように


何も見えず

白い光

息を吸って

そっと吐く

 

行ったり来たりを繰り返して

行ったり来たりを繰り返して

寄せてはかえす波のように


何も見えず

闇のよう

何もなく

光のようです


ゆっくりゆっくり繰り返して

ゆっくりゆっくり繰り返して

大事なものは通り過ぎていく


行ったり来たりを繰り返して

行ったり来たりを繰り返して

寄せてはかえす波のように


なんとなく

分かるようです

なんとなく

分かるようです


意志を持って…


意志を持って

光のようです

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「Absent-Minded」というのは「心ここに在らず」とか「上の空」に近い意味のようです。繰り返しが多く、尺の長い曲なので聴いてるときの精神状態とオーバーラップするようなイメージでこのタイトルをつけました。歌詞はタイトルに呼応するように、「上の空」がちなひとりの登場人物と、その人物の精神状態を思い浮かべて書いています。思い浮かべている人物は実を言うとかなりサイケでドラッギーなイメージです。


MVも波のイメージと「上の空」から空のイメージを使おうというところから始まり、監督の陰山さんとアイデアを出し合って作りました。技法的には「映像を重ねる」技法を中心にしています。考えるときには邦楽・洋楽のシューゲイザーバンドのMVを多数参考にしました。

明け方の海での撮影ということになり、前日から徹夜明けでの撮影で疲労困憊でした。撮影も長時間に渡り、最後の方はまさに上の空という感じでした。


また撮影前に絵コンテを描いたりもしたのですが、それでも2分近くあるアウトロ部分が編集するとどうしても間延びした印象になり、追加撮影を行いました。アウトロにはメンバーが自ら路上で撮影した映像が、波の映像と重ねて使われています。登場人物の走馬灯・フラッシュバックのようなイメージで、MV全体がグッと引き締まったと思います。

 

全体としてかなり完成度が高く、どのシーンも好きなのですが、個人的には5:40くらいの水槽の墨が逆再生で元に戻るところがドラマチックで好きです。

是非みなさんも好きなシーンを探してみてください。


前作のリードトラックである”映画”に比べるとキャッチーさは薄いですが、シンプルで骨太な点はとても気に入っています。50 pearsとしては大事な曲ですので、ゆっくり、繰り返し聴いていただけたらなと思います。

 

 MV↓

https://youtu.be/Tn309lRrutE

 

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